南蛮鐔　アイヌ紋様　木彫り紋様　青海波　鱗彫り　鉄味良し　刀剣　刀装具　鐔　鍔 武具

南蛮鐔（なんばんつば）とは
元禄時代以降に長崎や平戸で作られた極めて異風な鐔で一般に南蛮風と呼ばれる中国を経由した西洋風の龍や唐草の複雑な模様を鉄地に透彫で表したり、金や銀の布目象嵌を施したもの
この異国風の形態は後に金工作品全般に影響を与え、鐔の表現にも技術躍進をもたらしたが、南蛮鐔そのものの流行は一時的なものに終った。
南蛮鐔（なんばんつば）
西洋の剣に備えられていた鐔を模して、中国大陸あるいは日本で製作された異国風の鐔。及びその本歌である洋剣に用いられていた鐔全般。
中国大陸で製作されたものは龍や西洋人の図が複雑な透し模様とされた作が多く、我が国では、日本の伝統的な文様が加味されて打刀拵に装着され得る形式とされ、多くは海外の文化が盛んに流入していた肥前国長崎辺りの金工が製作していた。

縦 外径 7.7cm
横 外径 7.3cm
茎孔幅 9mm
厚さ 4mm

本品は切羽台に鏨で紋様を刻み線紋様で青海波を構成し
左右に蕨手模様、中央に蓮台とアイヌ木彫りのアイウシ（括弧紋）の中に鱗彫りを配置した様な意匠となっております。

耳には金象嵌の跡があり一部金象嵌が残っております。異国風な意匠で南蛮鐔の典型的な作風と言えるかと思います。
薄手で鉄味は良いです。

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